花蓮観光糖廠

1913年、花蓮県壽豊郷に花蓮港製糖所が設立されました。またの名を「鯉魚尾製糖工場」と言います。さらに1921年には光復郷に上大和工場が設立され、製糖の生産量が大幅に増加しました。ところが、第二次世界大戦末期、この二つの製糖工場はアメリカ軍の爆撃に遭い、破壊されてしまいます。戦後、台湾糖業公司が接収にあたり、損害のひどかった壽豊工場は取り壊しが決められましたが、上大和工場は修復工事が行われました。ここは花蓮糖廠と名を改め、東部地区における製糖の中心となりました。ちなみに製糖工場は光復郷に位置するため「光復糖廠」とよく言われますが、正式名称は「花蓮観光糖廠」です。

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花蓮観光糖廠は数十年に渡り、拡張と整備を進めた結果、生産量が大幅に向上しました。ここの製糖原料を提供するために、北は新城郷から南は富里郷まで広大なサトウキビ畑が広がるようになりました。これは花東峡谷ならではの景観ともなっています。ここでは砂糖を生産する以外に、工場特製のアイスキャンディーやアイスクリームを食べることができます。種類は豊富で、地元の人にも観光客にも人気があります。製糖工場で食べるアイスは、格別な味わいです。

また、花蓮製糖工場には日本統治時代の家屋が整然と並び、大規模な日本建築群を形成しています。これら木造宿舎は当時の工員たちのもので、現在も保存状態は良好です。数十年の歳月を経ていますが、一帯は古きよき時代の雰囲気に包まれています。貴重な文化資産とも言えるでしょう。

2002年、国際的な砂糖価格の長期下落およびWTOへの加盟というダブルの打撃を受け、台湾糖業公司は花蓮製糖工場の80年におよぶ歴史に幕を落とすことを決定しました。その後、観光レジャーの方向へ発展していくこととなりました。

糖業文化園区ではアイスクリームの販売をはじめ、さまざまなサービスを展開しています。行楽客向けのガイドサービスのほか、園内には日本統治時代の木造官舎群や創作工房もあります。また、有機米や有機レジャー産業の開発も指導しています。周辺のサイクリングロードや観光スポット、さらに大農大富平地森林園区と組み合わせ、観光コース&景観スポットエリアを形成しています。毎年、大勢の行楽客を受け入れています。

糖廠(製糖工場)内には元々、回廊式の独身宿舎がありました。現在、これらは創作工房などにリニューアルされ、地域の芸術交流や講座開催の場所として利用されています。行楽客の方を対象とした手作り体験イベントや芸術品の展示販売なども行なっています。そのほか、製糖工場内には農場のスタッフが製作したレモングラスのアロマオイルやレモングラスの石けんギフトセットなども販売しています。これらは有機栽培されたレモングラスを用いており、一切の人工香料を加えていません。お土産にぴったりの商品として人気があり、工房内で購入できます。

また、花蓮観光糖廠のそばには整然と列をなした日本式建築が並んでいます。これは台湾では数少ない日本式木造建築群です。これらの官舎は日本統治時代の工員用宿舎でした。保存状態は良好で、数十年の歳月を経て、昔懐かしい雰囲気に包まれています。
花蓮観光糖廠の日本式旅館は、花蓮県が推進する“煙突のない観光産業発展政策”に合わせ、リニューアルオープンしました。2011年1月24日に一般旅館業のライセンスを取得し、正式に対外運営しています。花蓮に来られる方にユニークな宿泊スポットを提供しています。

文/花東縱谷國家風景區管理處

報導:野旅行